山口の旅2

山口へ展覧会巡りの旅の続きです。


後輩の個展の後は後輩の卒業・修了制作展を見に行きました。

入り口にでっかい茄子があってびっくりしました。


若人が一生懸命作っている点ではどの作品も美しかったのですが、

個人的に共感できたのは写真4、5枚目の作品。


人間にあると言われる108の煩悩をモチーフにしたそうです。

山口大学の学生に煩悩の内容を投票してもらったとか。


誰にでもある心の奥底にあって普段は隠してるような叫びを、さらっと描いてるからかな。

煩悩って共感できるテーマで興味深いです。

表現技法を変えても面白いのではないかと思ったり…

こちらの作品は修了生   佐古さんの絵本と論文ですが、

私が書いた修了論文『絵本における「うさぎ」の表現と意味』を先行研究として使ってくださってます。


絵本を研究するにあたって、絵本の定義や分類について調べたことをまとめたのですが

その辺りを取り上げてくださった模様。


恩師のおかげでやっとこできた論文ですが、

何かのお役にたった様で嬉しいです。




展示されている絵本は臓器提供がテーマで、佐古さんは挿絵を依頼されて作ったとのこと。

私もこの主題について恥ずかしながらあまり知りませんでした。


絵本は今や子どものみならず、大人も親しめる、多様な可能性を持った表現手段、メディアになりつつあります。

多くの人に理解して知って欲しいことを、絵本の形で伝える取り組みは興味深かったです。

私自身も臓器提供について知り、考える機会をもらえました。




私が卒業、修了した後も大学では皆頑張って学んでいる。

自分の思いを形にして、世界に多かれ少なかれ影響を与えている。


初心に戻れるから

私も頑張ろうと前向きになれるから

もう知らない後輩が作った卒展でも、私は見に行くのかもしれません。